ちゃんちきざんまい
Naomyの頭の中から流れ出すモノ・・・

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Knockin' on ☆ Heaven's Door 
2010.02.15 Mon 08:00
なぁ、カーテンを閉めてくれないか。

ささくれちまった感情をなぞって 放置自転車の鍵を蹴り上げた。
油のきれたギアは まるであの罪の深さのように心拍数を加速させていく。
あの頃はよかった、なんて冗談にもならないいいわけをする心算もないが、
その昔 四角四面な世の中だと嘆いていた詩が、ふいに唇を動かした。
パレットの上に塗りたくられたまんまの夢の残骸たち。
全てをごちゃ混ぜにした、たとえ様の無い色彩で冷たく見下ろすだけの空には
この胸の迷いの数だけ穴があいていた。
それは実に醜くて生々しく 底なし沼の様に口を開けている穴、穴、穴。
ポケットから煙草を取り出して、ZIPPOの乾いた音で周りの空気を振動させた。
さっきまで取り巻いていた雑音が止んだ。
もう何も聞こえない。
風向きを確かめ、銀の弾丸を込めて、燻ぶる右手をかざした。
くそッくらえぇ!!!!!

負け犬なんかにはなりたくない、そう言ってこの部屋を飛び出して行った。
アンバランスなバランスを保ち その刹那的なバランスは魅力的だった。
ブルーベリー味のチューインガムをかみながらKISSをした。
No.7のバーボンボトルに芽吹いたばかりの小さな幸せを詰め込んで窓際に飾り、
光と影のスクリーンに見立てて 毎日眺めていた。
いつまでたっても完成しないジグソーパズルをステージにして 流行の歌でおどけてみせた。
どうしても見つからなかった最後の1ピース。
それはそれでよかった。
未完成なまんまの今がそこに在れば、それでよかった。

なんであの時は飛べると思ったんだろう。
なんであの時は走れると思ったんだろう。
そんな当ても無い問いかけに 一体どれだけの無駄な時間を費やしてしまっただろうか。
もちろん背中には翼は無く、身体には黒い鉛が埋まったままだが、
確かな事がたったひとつだけある。
この惑星は漆黒の闇の中で美しく光り輝き、大気が生み出す風の使者達は歌を歌う。

何度も何度も一心不乱に撃ちまくった。
その度に強い衝撃が奥歯を砕き、何時の間にかフィルターだけになった煙草には
ジっとりとぬるい鮮血がにじんでいた。
無音のまま、ただ静寂さを装うだけだった鼓膜の奥の方で 懐かしい鐘の音が響きだす。
低く垂れ込む雲を貫き あの穴をめがけて幾度も発射される銀の弾丸。
嘲笑うかの様に、不気味な存在感を放つ穴、穴、穴。

なぁ、あとどれくらいヤレるだろうか。

その答えは明らかだった。
銀の弾丸は金の弾道を導き、一直線にこちらへと向かって差し伸べられ
目を開けていられない程に眩しい光のシャワーが降り注がれた。
心地よい痛みとやわらかな疲労感を覚えたまま、
天井に向かって空しく伸ばされた右手で目覚ましのアラームを止めた。

なぁ、たのむからさぁ、
なぁ、カーテンを閉めてくれないか。



二度寝なんだ。ふーん。。。 ちゃおぉぉぉ。









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